各地をめぐる中で、ずっと行きたかったゲストハウスにも宿泊し、そこでの出会いが大きなワンステップとなりました。
徳島県三好市の「空音遊」は、ずっと行きたかったゲストハウスです。
2015年2月、ついにたどりつきました。
シェフのKaoriさんが作る野菜やお豆腐のお料理はとても斬新でおいしくて、おぉ~!という感動がたくさんありました。
帰り際にいただいた酒かすスコーンは、チーズのような風味があり、酒かすってこんなふうにも使えるんだとびっくり。
オーナーのりさんは、廃校を利用したカフェや、移住した人について教えてくれました。「いま、四国がおもしろいですよ」という一言が、とても印象的でした。
岡山県倉敷市にある、中村功芳さんのくるまざのあるお宿では、全国各地のゲストハウスが集まるイベントを東京で計画していること、一度は行っておくべきだという、長野県安曇野市の「地球宿」のことを教えてもらいました。
功芳さんは、地域の魅力を世界に発信する拠点作りの活動を精力的にされており、いろいろな話を伺って、是非そのイベントに参加してみたいなと思いました。
また、古民家のお宿では宿長のミッキーはじめ、数人のスタッフが、折り紙やけん玉など、子どもたちの遊びやおしゃべりに、気長に付き合ってくれました。
子どもでも、ひとりの旅人として、ちゃんと向き合って同じ目線で接してくれるんだなぁと、あたたかい気持ちになりました。
そして3か月後、ゴールデンウイークを利用して、安曇野の「地球宿」に行きました。
オーナーの望さんは、関東からの移住者ですが、安曇野市議会議員でもあり、地域に根ざしていろんな活動をされている方です。お米やえごま、野菜なども作られていて、みんなで夕ごはんにいただきました。
野外保育の「森のようちえん」も安曇野には増えているようで、「窓際のトットちゃん」に出てくる、「トモエ学園」のようなユニークな学校についても教えてもらいました。
どんなゲストハウスをやりたいかを相談したら、「まずは自分たちがそういう生活をやってみることだね」、と。
この望さんの一言に支えられて、今の暮らしがあるかなと思っています。
冬~春の旅では、他にも、淡路島のゲストハウス「花野」や、長野の友人宅、農家民宿にも泊めてもらいました。
一緒に料理をしたり、山菜を採ったり、畑仕事をしたり、川や海に行ったり、銭湯に行ったり、、その地域の生活を子どもたちと味わって、自分がどんなことをやりたいのかが、かなり明確になりました。
そして、私って海や湖が好きで、瀬戸内海には特に思い入れがあるなぁ、と気づきました。
東京から距離はあるけど、何とかこっち(関西)に住めないかな、できれば瀬戸内海に近いところに住みたいな、という気持ちがだんだん大きくなっていきました。
でも具体的な場所については、夫婦共にここだ!となかなか決められないまま、頭の中でぐるぐる考え続ける日々が続きました。
(Aya)